こんにちは。
今回の電気工事は「ブレーカー交換」について
電気が流れた状態で機器を交換する場合、”非常に危険で緊張感を持って”作業しなければなりません。
基本的には活線作業はしないのが1番ですが、どうしても避けなければならない状況下で行われる活線作業時の安全対策と技術力について解説します。
電源を切らずに作業を行う理由とどのようにして作業者の安全を確保しているのかなど、職人がたの高度な技術と細心の注意が要求されるこの特殊な作業の裏側に迫りたいと思います。
安全対策の徹底から具体的な作業手順など活線作業の全容を明らかにするとともに、安全意識の高さが作業において真の価値を生み出すことをお伝えします。
リスクは特大!?活線で作業するときの危険性と重要性
通常の電気工事では電源を切った状態で作業しますが、活線作業というものは電圧がかかった状態で作業をするので危ないため感電対策や短絡対策をおこなって施工を実施します。
なぜそのような危険作業をしなければならないのかというと、工場や病院など24時間稼働が必要な施設では、長時間の停電が許されないという理由から活線作業をするからです。
危険ですが活線作業をおこなうことで施設の稼働を停止することなく機器の更新作業を進めることが可能となり、生産ラインなどを止めないので通常業務に影響を与えることはありません。
【活線時の安全対策】自身の命や工場設備を守るための使用工具
電気が流れている状態で作業することは非常に恐ろしく、下手したら短絡や感電してしまうので自身にも施設にも多くの損害を与える可能性があります。
しかし治療をしている病院や24時間稼働している工場などでは、どうしても稼働を止めたくないので活線で作業をしなくてはならない場面が存在してくるんです。
確実な徹底した感電対策として絶縁性能の高い手袋やヘルメット、ドライバーなどを使用し、電圧が身体に流れないような道具を使うだけでも短絡や感電のリスクを十分減らせます。
また電気が流れているかわからない線の被覆を剥がさずとも検電器を使うことで、目に見えない電気を可視化させてパッと見て判断できる道具を使うのも1つの感電対策です。
このようにちょっとした安全対策をするだけで感電リスクをグッと下げて、常に"安全第一"の意識のもと1つ1つ作業を進められます。
【活線でのブレーカー交換作業】安全を最優先した手順と注意点
どの作業でも活線状態での作業は危険が伴いますが、特に1次側が接続されていて電気を遮断できない活線でのブレーカー交換は、細心の注意が必要となってきます。
作業スペースを確保したのち周囲に邪魔なものはないか、不用意に人が通らないよう区画はOKか確認したのちに2次側の電線を取ります。
この時2次側は電気が流れていないか電圧測定を実施して確実に電気が来ていない線ということを把握した後に、1次側の端子を片線ずつ慎重に取り外します。
外した状態でも電気は流れているのでそのままにせず、必ず短絡させないように片線ごとに絶縁テープを4重になるように巻いておくのが短絡防止のポイントです。
ブレーカーを慎重に取り外し、新しいブレーカーを設置したら2次側を接続して動作確認を行うまでが一連の流れで、すべての作業において安全を最優先に考え確実かつ慎重に作業を行います。
活線で作業する者の価値を高めるためには安全意識の徹底
活線作業において常に安全第一を意識している職人こそ熟練と言えます。
なぜなら安全を守る意識が高いということは作業全体に対して細かく注意して責任を持って施工していることを意味しているからです。
ショートさせないためにはどうすればよいか、どうすれば安全なのか、結局は基本である専用工具を使用することや電圧測定の実施、絶縁テープを巻くなど安全施工できる方法を考えなければなりません。
基本を大切にして責任感を持っていないと雑な作業をしてしまいのちのち事故が起きるリスクが高まってしまうので、本当に価値提供できる職人は”あたり前のことを、バカにせず、ちゃんとやる”という基本姿勢のもと細心の注意力をもって些細なミスも見逃しません。
基本を重要視することで結果として効率が上がり、スムーズに施工できることでお客様からの信頼も得ることができ、事故のない施工を実施できます。
岡山県に拠点を置き、30年以上にわたり、工場を中心に店舗、オフィス、住宅など、幅広い電気工事を手掛けてきた実績と信頼がございます。
熟練の電気工事士が、丁寧かつ迅速な工事を提供するとともに、損失を与えない責任感をもった作業を実勢するのでどんなに難しい現場でも安心してご依頼ください。