こんにちは。
今回の電気工事は「トランス交換工事」について
多くの変圧器(トランス)の更新工事を行っていると、中には工場内の生産を最大限に確保するためキュービクルを架台の上に設置するケースを目にします。
作業場所が架台の上になるため、キュービクルと足の置き場はひとり分と限られた範囲になり常に落下と隣り合わせの危険な作業になります。
通常よく使う移動式の門型チェーンブロックや、簡易的なチルローラーを使った施工も設置場所が無いため選択は難しく、もっとも安全な方法を考え設計する必要がでてきます。
作業範囲に限りがある場合に考えられる方法のひとつに、爪ジャッキとレバーブロックで持ち上げ、鉄パイプで送り込む工法があります。
引き出すためのパイプ位置やウインチの取り付けなど、安全に更新工事が進められるように、搬入出に必要な作業スペースに合わせて入念に設計が求められます。
ユニックを使ってトランスを持ち上げ、キュービクルまでの運搬を行う
床と架台には距離があり、ユニックを使ってトランスを吊り上げて運びますが、アームの揺れでキュービクルや機械を傷つけないよう、操作する人と指示を出す人に分かれて慎重に行っていきます。
床とキュービクルの間に距離がなければ、ジャッキで上げて板とチルローラーで運搬も出来ますが床とキュービクルの距離がある場合は、ユニックを使用するしか方法はありません。
ユニックでトランスの搬入出が出来れば簡単ですが、キュービクル内は狭くユニックで上げるスペースがないこと、釣り上げたトランスが揺れて他の機器にぶつかる危険性から搬入出には使えません。
扉前にスペースがないため、トランスを搬入出する準備が出来ない
今回の施工では、キュービクルの扉前のスペースが、成人男性2人がすれ違えないほどのスペースしかなく、トランスを置くにも1台ギリギリおける幅しかありません。
またある程度の高さもあるため手段を間違えれば、トランスを落として破損させてしまう危険性があり、慎重に施工を行いたいところですがスペースがないため、できることが限られた状況で施工方法を考える必要があります。
通常は、門前のチェーンブロックで吊り上げて搬入出をするか、ジャッキで持ちあげ板とチルローラーで作業を行いますが、どちらも扉前のスペースが必要なため通常のやり方ではできません。
現状で出来る施工方法を組み合わせてトランス交換工事を行う
現場での作業をしていればセオリー通りにいかない現場も多く、必要になるのがその場での起点と経験であり、現場経験を積んだベテランの腕の見せ所です。
今回のトランス交換工事は、チルローラーは使えないが板を敷くことはできそうなので、それとチェーンブロックではなくレバーブロックに変えてトランスの横引きに使っていきます。
実際の施工では、ジャッキでトランスを持ち上げ、細い板を2枚敷き、レバーブロックをセットして、転倒の危険性もあったため上にもレバーブロックをつけて作業を無事完了させました。
安全面に対する意識が昔と違うためキュービクルの設置位置が特殊なことがある
今回のようにキュービクルの設置位置が高く作業スペースもほとんどない特殊なケースなど、工場を建てて数十年も経っていると現在と設置基準が違うため変わった位置に設置されていることも珍しくありません。
特に設置場所に限りのある町工場では、キュービクルの設置する場所がなく、作業のしにくい場所に設置するしかなかったことで、改修工事などの費用がかさんで悩んでいる経営者もいるくらいです。
そのため町工場での施工経験が多い地域密着型の電気工事業者のほうが、工夫をした柔軟な施工と対応が可能なため、意外にも話が進みやすかったりします。
創業30年を超える実績と豊富な経験で、あらゆる電気工事に対応
ミヨシ電工は、岡山県瀬戸内市を中心に、住宅や工場の電気設備工事、更新工事や工場設備メンテナンスなど、幅広い電気工事サービスを提供しております。
また、ちょっとした工場や倉庫の高所LED交換も経験豊富なプロが安全・迅速に承ります。高所作業は危険が伴うなど、万が一の転倒や感電などの事故を防ぐためにも、高所LED交換は無理せず専門業者にお任せください。
岡山県に拠点を置き、30年以上にわたり、工場を中心に店舗、オフィス、住宅など、幅広い電気工事を手掛けてきた実績と信頼がございます。熟練の電気工事士が、お客様のニーズに丁寧にヒアリングを行い、最適なプランをご提案いたします。どんなに難しい現場でも諦めず、最後まで責任を持って施工いたしますので、安心してご依頼ください。
- 30年以上の豊富な実績と経験
- 工場、店舗、オフィス、住宅など、幅広い電気工事に対応
- お客様のニーズに合わせた最適なプランをご提案
- 熟練の電気工事士による丁寧な施工
どんなに難しい現場でも諦めず、最後まで責任を持って施工いたします。