埋め戻す前に工事がどう進んでいるかを確認できるアース工事

こんにちは。

今回の電気工事は「アース工事」について



アース工事は、建物や機械を雷や漏電から守るために欠かせない工事ですが、その多くは地中で行われるためお客様が直接確認することができません。


作業が終わってしまえば見えなくなる施工なので、お客様が現場に立ち会えない場合には「いま工事がどこまで進んでいるのか」や「正しく仕上がっているのか」といった不安を感じてしまうのも自然なことだと思います。


そこで、掘削の様子や接地棒の打ち込みから測定値の確認や配線の仕上げに至るまで、その都度しっかりと記録を残し写真や記録された数値を通して分かりやすくお伝えすることを徹底しています。


この記事では、現場で実際にどのような工程を踏んでいるのか、埋め戻す前に残す証拠の数々、そして職人が見えない工事を伝えるために見える化させていることについて紹介します。



アース工事における土を掘り確認し測定して進行していく全体的な施工の流れ


アース工事はまず、土を掘りながらその状態を確かめることから始まります。


表面は乾いていても、少し深く掘ると黒っぽく湿った土が出てくることがあり、手にまとわりつく感触があれば導電性が期待できる土だと判断できます。


一方で、砂利や砂地ばかりの場所では電気が流れずらくなっていて抵抗値が下がりにくいため、そのままでは基準を満たせないこともあります。


土質を見極めたあと、接地棒をハンマーで一定の深さまで打ち込み、銅線やIV線を使って盤へ丁寧につなぎます。


次は接地抵抗計を使って値を測り、規定値に収まっているかを慎重に確認します。


雨の日は抵抗値が下がりやすく、真夏の乾燥した時期は逆に高く出ることがあるため、現場では季節や天候による影響を考慮した施工が欠かせません。


もし抵抗値が高いままであれば、接地棒を追加したり深さを変えたりして調整をおこなっていくのですがこうした途中の作業や測定の経過は一つひとつ写真に残し、後から見返しても分かるようにまとめています。


お客様は現場に立ち会えなくても、この記録を見ることで工事がどのように進んでいきどの段階で基準を満たしたのかを把握できるので安心して任せてもらえます。



地中に隠れるアース工事の証拠としてアース棒を埋める前に残す写真と測定値


アース工事で使用する接地棒や端子の処理部分は、埋め戻してしまえば外から確認できなくなり、完成後に実物を目で見ることはできません。


そこで埋め戻す前に必ず写真を撮影しており接地棒の位置や深さ、端子の仕上げを分かりやすく残すようにしていて、写真は全体の配置が分かるものに加えて、接続部の拡大や計器に表示された抵抗値なども押さえています。


こうした記録があることで、「確かにここで工事を行った」という明確な証拠になり、お客様は目に見えない部分まで知ることができます。


残した記録は工事直後の確認にとどまらず、数年後の点検や設備の改修工事でも活用することが可能で、再び抵抗値を測った時に過去の数値と比較することで土の状態が安定しているかや、経年による変化の有無を確かめられます。


地中に隠れてしまう作業ほど、しっかりと記録を残すことが大切だと感じていて証拠を形に残す姿勢によって、工事直後の安心感と将来の安全確認の両方をお客様に届けることができます。



見えない部分の安心を届けるために職人が大切にする施工の伝え方


アース工事は測定値が基準に収まった時点で終わりとされがちですが、それだけでは不十分だと考えています。


その理由として現場に立ち会えないお客様にどのように作業を進めてきたのかを伝えることが、職人の大切な役割だと思うからです。


接地棒を打ち込む場面や端子を処理する様子、配線を整える工程などを一つひとつ写真に残し、測定値とあわせて記録したのちに最後には報告書としてまとめ、工事の流れが分かるようにしてお渡ししています。


単に「工事が完了しました」と伝えるだけでなく、どの段階で何を確認し、どのように仕上げたかを把握していただくことができます。


以前、報告書をお渡しした際には「現場にいなくても工事の様子がよく分かり、安心できた」と言っていただいたこともありました。


見えない部分をいかに分かりやすく伝えるかを常に考えることが、職人としてのこだわりです。

見えない部分の安心を届けるために過程や結果を分かりやすく伝えることこそが、職人として大切にしている施工の伝え方だと感じています。



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