自家消費型設備の普及で変わるVT2次側工事の時代に合わせた高圧設備

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こんにちは。

今回の電気工事は「VT2次側工事」について



太陽光や蓄電池を導入する自家消費型の高圧受電設備が増えていくにつれて現場の施工内容にも新しい対応が求められています。


その中で、以前は計測用の配線にすぎなかったVT2次側が、いまではシステム全体の制御や監視を行なっていくうえで重要な役割を持つ回路へと変化しています。


この記事では、再エネ時代に変わりつつあるVT2次側工事の現場を通して、高圧設備がどのように進化し、職人がどのように対応しているのかを紹介します。



VT2次側が複数の制御機器へ電圧情報を伝える基準回路となり役割が変わる


太陽光や蓄電池を導入した自家消費型の受電設備は計測機器や保護継電器に電圧を伝えるだけの回路よりも広い範囲に電圧情報が使われており、今はPCSやEMSなどの制御機器にも信号を送っています。


この信号が乱れると、発電量の制御が不安定になったり、蓄電動作が意図せず中断されたりします。


VT2次側は、ただの計測用配線ではなく、システム全体を動かす基準値の出発点なのでこの回路をどう作るかが設備全体の安定性に直結します。



わずかな配線誤差やノイズで制御が揺らぐため精度を重視した施工が必要


自家消費システムと連携する現場では、以前より配線の精度が求められるようになりました。


ノイズや接地の取り方、端子の締め付けトルクなど、細かな部分が制御の安定に影響してくるからです。


ただ配線するだけでは不十分で実際の機器構成や設置環境に合わせて通信ケーブルとの離隔や分岐点の整理を行い、特にVT2次側では信号の安定がすべての機器に波及するため一直線の配線ではなくどこへどう流れるかを意識して施工します。


工事の過程で行う精度がそのままシステムが安定するかどうかに表れるようになります。



既設受電盤と新しい制御機器がある場合は確認と柔軟な対応が欠かせない


古い図面では配線の追加や改修が反映されていないこともあり、机上の情報だけでは判断できない場合があります。


実際に配線をたどり、端子を確認しながら負荷や分岐状況を把握して作業を進めますが、ある現場では既設計測機器の追加によりVTの容量が限界に近づいており計測値が安定しない状況が起きていました。


このときは接続されている機器のVAを洗い出し、不要な分岐を整理したうえで、計測系と制御系を分離する方法を採用しました。


容量に余裕がないまま使い続ければ監視表示や制御動作に誤差が出る可能性があるため、まずは現状を正確に読み取り何を残して何を分けるかを柔軟に判断ることが重要です。



自家消費型設備は時代の変化に合わせて更新し技術や知識を身につける


VT2次側の工事をしていくと設備と工事の考え方は常に変化し続けているなと感じます。


再エネと制御機器が連携する現場では従来の経験だけでは対応できない部分が増えており、過去のやり方をそのまま踏襲するのではなく新しい設備に合わせて知識や施工手順を更新していくことが必要です。


安全と確実な動作を守るという基本は変わりませんが、そのための方法は時代に応じて変わります。


変化に合わせて現場の対応力を常に磨いていくことを意識して施工し、技術や知識を習得していきこれからの自家消費型設備の安定運用を支えていけるよう努めています。



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