こんにちは。
今回の電気工事は「CVケーブルの端末」について
電気工事の現場では、壊れた箇所を修理するだけでは再発を防げないケースが多くあります。
特に、プレス機械のように振動や湿気が常に影響を与える環境の現場では、「なぜその箇所が壊れてしまったのか」を読み取ることが今後再発を防ぐ鍵になります。
本記事では、CVケーブルの端末が破損した現場で、環境をどう読み取り、再施工にどのような判断と処置を行ったのかを、職人の視点から具体的に書いています。
ただ直すのではなく、「なぜ壊れたのか、今後どうすれば壊れないか」を考えて動いた実例を通じて、トラブルを繰り返さない施工をお伝えします。
なぜ壊れたのか背景まで読み取ることで端末トラブルは未然に防げる
点検や修理の現場では、その場に現れている異常だけに注目して処置を終えてしまうケースが少なくありません。
たとえばCVケーブル端末で絶縁テープが緩んでいても「とりあえず巻き直せば済む」と判断すればその時は改善したように見えますが、その場しのぎの処置では再び同じ場所でトラブルが発生する可能性が高まります。
こうした再発を防ぐうえで重要なのは、「なぜそこが壊れたのか」という背景まで読み取る視点です。
振動の蓄積や湿度の高さ、周囲の熱源といった環境要因は、目に見えない部分に静かに影響を与えているもので、それらを見逃さずに観察できるかどうかで端末トラブルを未然に防げるかどうかが決まります。
ケーブルの環境を確認する事で湿気や振動への解決策が見つかる
現場に入ってまず行うのは、ケーブルがどのような環境に置かれているのかを丁寧に観察することです。
今回例としてあげるプレス機械のCVケーブルの端末トラブルであれば、稼働によって細かな振動が絶えず発生しておりケーブルには日常的に負荷が加わっていました。
加えて湿気があり油が飛び散るような状況もあり、絶縁部が劣化しやすい環境であると直感的に理解でき、わずかな揺れが伝わり振動が端末に与える影響をはっきりと感じ取れました。
こうしてケーブル周辺の湿気の状況や振動が継続して伝わっているという環境を読み取ることができれば「どうすれば再発を防げるのか」という具体的な解決策を導き出すことが可能になります。
環境から読み取った状況に合わせてどのような処置が必要なのか判断する
ケーブルがヌルヌルしていて細かい振動を感じ取れる現場の場合、端末部分に巻かれていた古いテープや劣化していた被覆をすべて取り除いてから芯線の状態を確認します。
芯線の状態を確認し、原因となる傷んでいる部分を切り離して再度端末を作り直します。
接続後は芯線を絶縁キャップでしっかり保護したうえで、自己融着テープを使って空気を入れないよう丁寧に密着させながら巻くことで油や湿気による腐食を防ぎます。
その上からビニルテープを重ねて巻いていくことで湿気や汚れの侵入を防ぐ三重構造にすることができて確実な密閉空間をつくっていきます。
また、プレス機械の振動によって端末部に負荷が集中しないようケーブルの支持を増やし、取り回しにも配慮を欠かさないようにして余長の長さや固定位置を見直し全体のバランスを整えます。
こうした一連の施工は、すべて現場環境を目で見て、手で触れて感じ取った情報をもとに、「この処置が必要だ」と判断して行った対応です。
環境から読み取った状況に合わせてどのような処置が必要だと判断する
さきほど例にしたケーブルがヌルヌルしていて細かい振動を感じ取れる現場の状況の場合、端末部分に巻かれていた古いテープや劣化していた被覆をすべて取り除いてから芯線の状態を確認します。
芯線の状態を確認し、傷んでいる部分を切り戻して、健全な部分から再度端末を作り直します。
芯線を絶縁キャップでしっかり保護したうえで、自己融着テープを使って空気を入れないよう密着させながら丁寧に巻くことで腐食を防ぎます。
その上からビニルテープを重ねることで、湿気や汚れの侵入を防ぐ三重構造に仕上げることで確実に密閉空間をつくります。
また、プレス機械の振動によって端末部に力が集中することがないよう、ケーブルの支持を増やし、取り回しにも配慮を欠かせません。
余長の長さや固定位置を見直し、負担が一点にかからないよう全体のバランスを整えます。
こうした一連の施工は、すべて現場環境を目で見て、手で触れて感じ取った情報をもとに、「この処置が必要だ」と判断して行った対応です。
現場を読み判断と作業の積み重ねが「壊れない端末」につながる
施工をするうえで特に意識しているのは、「ただ直すこと」ではなく「なぜ壊れたのか、今後どうすれば壊れないのか」を考え見極めることです。
パッと見た現象だけを見て処置を終えるのではなくその背景にある環境要因を丁寧に観察し、そこから必要な対応を組み立てることが長く安心して使える端末につながります。
見た目には問題がなさそうに見える配線であっても、現場の空気に触れたりケーブルに手を添えたりすることで振動の伝わり方や湿気のこもり具合といった図面では読み取れない情報が浮かび上がってきます。
こうした感覚も大切にしながら「この環境で数年後も安定して使うには、どのような処置が適しているか」を常に考えて慎重に判断を重ねていきます。
このように背景環境を読み、目的に応じて工夫を加えていくことで単なる修理にとどまらず“壊れにくさ”を備えた施工を実現することが可能です。
1つ1つの判断はごく小さなことのように見えてもそれらの積み重ねが端末の耐久性を高めることにつながり、将来的に壊れない端末を作る確かな基盤となります。
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