岡山県瀬戸内市にて電柱から放送線を建物に移設する工事

こんにちは。

今回の電気工事は「構内放送スピーカー」にまつわる工事の話について




岡山県瀬戸内市の牛窓町にて、放送線の移設にともない、建物の現地調査を行ってきました。


屋外のトランペットスピーカーに接続されている放送線を電柱から建物に移設する工事となります。


その後の流れも別の記事にてご紹介するので、お楽しみしてください。



放送設備は15年以上経つと機器やケーブルに不具合がでるもの


放送設備は製造から15年以上経過している場合、交換するための電子部品がない場合やメーカーそのものから修理を断られる場合もあります。


30年以上ともなるとスピーカーやアンプに接続するケーブルの規格が合わないなどのケースもあるため経験豊富な電気工事屋さんへの依頼が安心できます。


町内会館に設置された放送用設備や放送線は、普段から頻繁に利用されないことから老朽化に気づきにくく、適切なメンテナンスが行われないケースが多くあります。



スピーカー本体よりも放送線が先に断線しやすい


これまでの経験から、有線スピーカーや放送設備の故障よりもケーブルが断線するケースが多いように感じています。


有線スピーカーは敷地全体に届くよう建物各所にかけて設置される場合が多く、中継点や長距離になればなるほど物理的な負荷による断線に注意する必要があります。


直射日光や雨風などケーブルの被覆が劣化するなどの原因から断線のリスクが高くなりやすい傾向にあり、その他にはネズミに食われるなどによる被害も放送線が先に断線しやすい点が挙げられます。



放送設備は徐々に劣化が進みいざというタイミングで鳴動しない


放送設備は10年以上経つとノイズなどの異音が混ざったり、かすれ音や音の途切れ、音声が小さくなってくるなど劣化が見られ始めます。


設置場所も屋外の高い場所に設置されている点や、構内放送のアンプからスピーカーまでのケーブルも天井裏を通っていることから、目視による点検が難しい点でも法定点検の実施が重要になります。


非常用放送とは異なり、構内放送で使われるスピーカーは緊急度が低くなりがちで、とりあえず使えているからと更新工事が後回しになるケースも少なくありません。


中には設置場所によって放送が流れたり、鳴らないといけないタイミングで鳴らなかったりと確認は取れているものの放置される場合も少なくありません。



徐々に劣化が進むため10年毎に電気工事屋さんへの依頼が安心


建物の築年数が40年から50年といった場合には、紫外線で劣化した留め具が破損したことが原因でケーブルが垂れ下がり、架線に接触などから断線や接触不良が起こります。


不具合が発生しても放置されがちな構内放送スピーカーや放送設備の点検と合わせて、建物の築年数に応じて留め具の破損、架線の更新工事を行うことが重要です。



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