動力盤はただの箱じゃない。電気工事で「まさか」をなくす

こんにちは。

今回の電気工事は「動力盤」について



工場の電気設備は、長い年月の中で増設や改修を重ねることで複数の動力盤が多くのエリアに転々と存在している場合があり、全体の配線が複雑になることがあります。


一見すると問題なく使えているように見えても実際には復旧に時間がかかる仕組みになっていたり、老朽化した部品や仮設のまま残された配線が潜んでいるケースも少なくありません。


今回ご紹介するのは、そうした複数の盤を1か所に集約した改修工事の事例です。


解体工事の現場では、予期せぬ「隠れた危険」がつきものです。旧型のブレーカーや照明配線のケーブルが、繰り返しケーブル引き込みで絡み合うケースや、中に照明配線と干渉しているといったケースも少なくありません。


さらに今回は、将来の増設を見越してワンランク上の容量設計を採用した点も大きな特長です。


この記事では、動力盤の集約工事で見落とされがちな隠れたリスクを取り除き、安全性や効率性、将来性を同時に整える改修工事の重要性についてお伝えします。



複雑になった動力盤をまとめ直し工場全体の安全と効率を取り戻す改修工事


ある工場では、ライン増設や機械入れ替えのたびに動力盤を追加してきた結果、最終的には4台の盤が点在する状態です。


回路は多く複雑に分かれ、図面と現場の配線が一致していない箇所もあり、トラブルが発生した時には原因解明と復旧に時間がかかるリスクがあります。


一部の盤は30年以上前からの物もあり錆や絶縁劣化も進行していて安全面にも不安があるので、そうした複雑化した盤を1つに集約し新しい動力盤へ整理することで安全性と効率性を大幅に改善することができます。


加えて、標準容量よりワンランク上の仕様を採用することで、将来の増設にも対応できる余裕を確保しておきます。


単に見た目をすっきりさせる工事ではなく、不安が残らないように工場の安心を長期的に守るための工事を進めます。



1回路ずつ慎重に確認しながら新しい盤へ切り替えていく作業工程


工場の稼働を止めずに工事を進めるため、まずは現地調査でどこの回路なのかを図面と照らし合わせながら確認しつつ、その回路の負荷を測っていきます。


新しい盤の容量を決めていくのですが、このときに将来増設した場合を考えて長期的に見ても安心できるくらい大きめの容量にしておきます。


新盤の設置場所は、作業動線や保守のしやすさを考慮し、工場中央付近に決定したのちに必要ならば既存配線を延長又はルート変更をおこない新しい盤にまとめていきます。


最後に試運転をおこない、始動時の電圧降下や照明がつくか設備はちゃんと動くのかなどの動作確認を1回路ごとに作業することで質の高い工事を行うことができます。



旧型ブレーカーと天井裏の干渉配線などの隠れた危険を見逃さずに改修する


解体作業を進める中で思わぬ発見があり、盤の奥から部品供給もすでに終わっているような現行規格では安全基準に満たしていない使用不可な旧型のブレーカーが出てきます。


このような古いものを使い続けるとブレーカー故障による火災等のリスクもあるので、早急に新型ブレーカーに交換します。


さらに天井裏を調査すると仮設で通したままのケーブルが別ルートに入り込み一部は照明配線と干渉しており、この状態は長期的に見れば大きなリスクとなります。


被覆の擦れや絶縁劣化による短絡、動力回路の起動時に発生する大電流による照明のちらつきや誤作動、点検時の誤接続による感電事故、さらには埃の溜まる天井裏での火災リスクなどいずれも工場の稼働に直結する問題放っておくと危険です。


盤を新しくするだけでなくこうした規格外部品や干渉配線を撤去、改修もおこなうことで、工場全体を安全で整理された状態にすることができます。



盤をまとめるだけでなく配線や予備回路に込めた将来まで続く安心感を作る


動力盤を1つにまとめる集約工事は単なる整理整頓をするということではありません。


回路を整理することでトラブル時の復旧を早くすることと、劣化部材を更新して事故を未然に防ぎ予備回路を確保することで将来の増設にも備えるという目的があります。


施工にあたっては切替作業の二重チェックを徹底し、盤内の回路表示も記入の位置や配線の整線を統一し、誰が見ても分かりやすいように心がけ作業を進めます。


動力盤集約作業でもっとも大切なことは、「危険を放っておけない」「見えないリスクをなくしたい」目には見えないところに込められた安全への配慮を心掛けることです。



創業30年を超える実績と豊富な経験で、あらゆる電気工事に対応


ミヨシ電工は、岡山県瀬戸内市を中心に、住宅や工場の電気設備工事、更新工事や工場設備メンテナンスなど、幅広い電気工事サービスを提供しております。


また、ちょっとした工場や倉庫の高所LED交換も経験豊富なプロが安全・迅速に承ります。高所作業は危険が伴うなど、万が一の転倒や感電などの事故を防ぐためにも、高所LED交換は無理せず専門業者にお任せください。



岡山県に拠点を置き、30年以上にわたり、工場を中心に店舗、オフィス、住宅など、幅広い電気工事を手掛けてきた実績と信頼がございます。熟練の電気工事士が、お客様のニーズに丁寧にヒアリングを行い、最適なプランをご提案いたします。どんなに難しい現場でも諦めず、最後まで責任を持って施工いたしますので、安心してご依頼ください。


  • 30年以上の豊富な実績と経験
  • 工場、店舗、オフィス、住宅など、幅広い電気工事に対応
  • お客様のニーズに合わせた最適なプランをご提案
  • 熟練の電気工事士による丁寧な施工


どんなに難しい現場でも諦めず、最後まで責任を持って施工いたします。




アーカイブ

人気記事