こんにちは。
今回の電気工事は分電盤の「タイマースイッチとEEスイッチを組み合わせたAND制御」について
この記事では「AND制御の仕組みとなぜ効率があがるのか、確実に成果を出すためのコツ」についてお伝えします。
タイマースイッチとEEスイッチを組み合わせたAND制御
「昼間なのに照明がつきっぱなし、これ無駄だよね」
この課題を解決してくれるのがAND制御です。
AND制御とは簡単に言うとタイマースイッチとEEスイッチを組み合わせた仕組みで、この両方が正常に作動することで照明を点灯もしくは消灯させる機能のことをいいます。
2つのスイッチの連動が重要で具体的には
- EEスイッチが暗さを感知して「点灯条件」を満たす。
- タイマースイッチが設定した時間内であれば照明が点灯する。
- どちらか一方でも条件を満たさないのならば照明は消灯する。
という仕組みです。
この仕組みによって夜間の18時〜23時までの間で周囲が暗い時のみ照明を点灯させるなどの設定が可能で、「無駄をなくしたい」「もっと効率よく運用したい」といった要望を叶えるために多くの現場で使われています。
なぜAND制御を導入すると効率がアップするのか？
この仕組みはEEスイッチが暗さを感知してもタイマースイッチで設定している時間外であれば照明は点灯しないようになっているので昼間や深夜帯などの照明が不要な時間帯での”無駄”を排除できます。
例えば、日中に木や建物の影ができることで周囲が薄暗くなったとEEスイッチが感知しても、タイマースイッチによって時間を制御していれば設定時間外ならオフのままで昼間の点灯を避けられます。
さらに季節で冬季のほうが日没時間は早くなるので16時頃から自動点灯させる設定も可能ですので
「季節によって調整できるのは便利、照明のつけ忘れがなくなって助かる」
との声も頂いたことがあります。
AND制御の導入で得られる省エネとコスト削減の実例
AND制御は電気のつけっぱなしによる無駄な電力消費を抑えることで、省エネ効果とコスト削減の両方に大きく貢献することを目的としています。
実際に行った工事の事例では、とある施設で照明の半分を制御させたいという要望がありました。
これは夜間お客様の出入りが少なくなるので裏手側の駐車場を規制するのと同時に照明を消灯させるという内容です。
このAND制御と同時に照明のLED化も行った結果、半年後のメンテナンスの時に
「この半年で例年より約1500kwhの電力を削減できた」
「電気代で言うなら1ヶ月あたり10,000円近く下げることができているから非常に満足です」
という声も頂いています。
AND制御を導入する時の注意点と成功するためのコツ
AND導入にあたってまずはタイマースイッチとEEスイッチが連携を取れるのか互換性があるのか確認し、古いタイマースイッチであれば交換が必要になる可能性はあります。
次に照明回路の消費電力がスイッチの許容範囲かも確認しておかないといざ点灯しようとしても照明がつかなかったり、点滅してしまうなど誤作動を起こしてしまいます。
1番重要な失敗しないためのコツは”制御を経験したことのある職人に頼むこと”です。
回路を調べて必要に応じて機器の交換もしくは配線のやり替え、スイッチ類の時間と感度調整が確実にできれば安全で効率の良いAND制御を運用していくことができます。
この制御は少しシビアで複雑なもので経験したことない職人も多いですが一度設定してしまうと安定して動作するので企業様だけでなく職人からも満足のいく結果を提供できると好評です。
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