数年後に差が出る端末を責任をもって作ることで未来のトラブルを防げる

こんにちは。

今回の電気工事は「CVケーブルの端末処理」について



電気工事の現場では、CVケーブルの端末処理をはじめとした多くの作業が、最終的には壁の中や設備の陰に隠れてしまいますが、そうした“見えなくなる部分”こそが、数年後にトラブルの原因となることがあります。


だからこそ目に見える仕上がり以上に、「この先も安心して使えるかどうか」という未来の視点を重視して“なぜこの処置を行うのか”を理解した上で、一つひとつの手間を惜しまずに仕上げる責任を大切にしています。


本記事では、過去の実例をもとに、見えない場所にこそ責任を込めて施工することで数年後の差につながる“壊れにくい端末”を作りトラブルを防止させる考え方を書いています。



現場の環境を見て正しく読むことでトラブルの芽を防ぐことができる


CVケーブルの端末処理が完了すれば配線は壁の中やカバーに隠れ、普段の点検では目に触れることはほとんどないので気づきにくいですが実際のトラブルはそのような“見えない箇所”で起こることが多いです。


たとえば、絶縁テープが緩く巻かれていたことで振動の影響を受け、数年後には剥がれてしまい芯線の露出が発生して短絡事故が起きたケースがあります。


他にも配線の曲げが急すぎたり、湿気がこもる場所での対策が不十分だったりすれば、絶縁被覆の劣化や腐食といった形で現れてしまいます。


実際に過去の現場では、配線カバーを外してみると熱でテープが変形していたり、振動で被覆がすれて薄くなっていたりする事例もありました。


こうした“見えないトラブルの芽”を防ぐには、施工時に現場環境を正しく読み取ることが重要です。


振動の有無、湿度の高さ、油や熱の影響など、図面には現れない情報を感じ取り、それをもとに判断して処置を決めることで、初めて本当に壊れにくい施工が実現できます。


現場の環境を肌で感じ、見えない影響を予測しながら1つ1つ対応することで将来のトラブルを未然に防ぐことができます。



施工前に現場で今後起こるかもしれないことを想像することで未来に備える


CVケーブルの端末処理を行う際にまず意識するのは、配線の見た目や位置だけではなく、そのケーブルが置かれている状態によって今後何が起こるのか想像することです。


たとえば、その場所が日常的に振動のある設備のそばであれば、ケーブルにどれだけの揺れが伝わるかを想像します。


また周囲の機械や作業内容を見れば、湿気や油分がケーブルに影響を与えてしまい短絡や漏電のリスクが高まるかもしれません。


取り付けられている位置や他の配線との兼ね合いを確認すれば、将来的に引っ張りや圧力がかかってしまい劣化が早くなってしまう場面も想定できます。


今の状態が安全でも、年数が経てばどう変化するかを含めて、現場全体を読み取り、起こりえることを想像することで未来を見据えることができ長く使うための仕上がりにすることができます。



処置をする理由を考え手間を惜しまず丁寧にすることで未来の事故を防ぐ


芯線がむき出しになるようなトラブルを防ぐために必要なのは、特別な材料や機械ではありません。


必要なのは、どんなに目立たない作業であっても「なぜこの処置を行うのか」という理由をもって手間を惜しまずに丁寧に取り組むことです。


たとえば、自己融着テープを巻くときには、わずかな空気も入れず、密着させながら力加減を調整しながら巻いていくことで湿気や油分による腐食を防ぐことができます。


そのうえで、絶縁キャップを被せ、さらにビニルテープを重ねて三重構造に仕上げることで、湿気や振動にも耐えられる保護層を作ることで安定した絶縁状態を保つことができます。


また、端末部分には余計な力がかからないように怒張しない固定位置や方法を工夫し、配線の取り回しも慎重に行うことで張力や振動による劣化を防止します。


見た目には地味で単純な作業に見えるかもしれませんが、こうした一つひとつの手間をかけた処置の積み重ねこそが数年後も安全に使い続けられる端末につながります。


それぞれの処置の意味を理解し、理由を持って丁寧に行動することで未来の事故を防ぐことができます。



安心して使い続けるために見えないところにこそ責任を込めるという姿勢


CVケーブルの端末処理は施工が完了すれば壁の内側や配線カバーの奥に隠れてしまい、普段の点検でも目に触れることはありません。


それでも、「この端末は安心して使い続けられる」と自信を持って言えるような施工を行い長く使い続けれるような仕上げをすることが、職人の責任です。


「この先誰かが点検したとき、どう見えるか」


「次に触れる人が困らないか」


といった将来点検を行う人の使用を想像しながら、見えなくなる場所にも長く使用してもらえるために気を配って施工しています。


使用環境によっては、振動や湿気、熱、油といった外的要因が将来的なトラブルの引き金になることもあります。


だからこそ、今できる対策として、テープの巻き方一つ、ケーブルの固定位置一つにも意味を持たせ、見えない部分にこそ手間と工夫を重ねていきます。


可能な限り未来のトラブルのタネを、今消しておく。


目に見える仕上がりだけではなく、誰も見ない場所にまで配慮する姿勢が、長く使える設備をつくりあげる土台になるので安心して使い続けられるよう見えないところにこそ責任を込めて施工します。



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