こんにちは。
今回の電気工事は「古いキュービクル」について
現在では、工場の電源部分に使う遮断器と言えばブレーカーを使うことが一般的ですが、昭和に建てられた工場では、ナイフスイッチが今も使われていたりします。
ナイフスイッチはヒューズと組み合わせて遮断器として使用しているため、安価でブレーカーが手に入るようになった現在では、安全面や経済面から見て施工する工事はおこなわないため更新工事の検討が必要になります。
特に保安協会からの安全基準も当時よりも厳しくなっており、ナイフスイッチではアーク放電や容量オーバーの対策が不十分など交換を進められることが多くあります。
保安協会から指摘を受けたのでブレーカーに交換することにした
そもそもナイフスイッチは、回路を手動で開閉するスイッチであり、ナイフスイッチ自体に過電流を検知して自動で遮断をする機能はないため、ヒューズと組み合わせて使います。
仮に過電流が発生したらヒューズが回路を遮断しますが、手動で操作する時にアーク放電の危険性もあり、設備が古いと安全基準に引っ掛かり、保安協会から指摘を受けることがあります。
現在では、回路を遮断する役割にブレーカーが使われており、交換する際にはナイフスイッチとブレーカーで穴の位置が合わないため、盤の取り換えを行って配線をして施工完了です。
ナイフスイッチとヒューズでは、容量オーバーへの対策が出来ない
ナイフスイッチが保安協会から指摘される理由として、ナイフスイッチとヒューズの組み合わせは、容量オーバーの対策がないため、安全基準を満たしていないことがあげられます。
ヒューズによって過電流は検知しても、容量オーバーのように緩やかな過電流を検知することが苦手で対策が不十分となり、放置することでトランスや配線などの絶縁体の劣化を早めることに繋がります。
そのため放置すれば火災の原因になることから、保安協会から法令に触れる恐れがあると指摘を受けるなど、昔に比べ安全面に対して厳しくなっています。
今では安全装置としてナイフスイッチを使う施工はしない
設置されてから60年も経つ設備では、安全面で昔と対策も異なり、現在では考えられないような設備が今も稼働しているところがあり、ナイフスイッチもその一つです。
回路を遮断する役割に、ブレーカーが使われることが一般的になって、当時の時代背景などもあり、古い設備のまま使っている工場くらいでしかナイフスイッチを見なくなりました。
現在はブレーカーも安価になり連続で使用できるのに対して、過電流のたびにヒューズを交換するヒューズ頼りの状況は、安全面だけでなく経済的に見ても非効率的なためまず使いません。
古い工場では、劣化だけではなく設備自体に問題がある場合がある
キュービクルには、電気設備技術基準によって安全基準が設けられており、十分な遮断機能や操作の安全性などの基準があり、それを順守して設備を管理しなければいけません。
そのため設備に不安要素があれば、保安協会から指摘を受けると思いますが、通常のブレーカーでも平均寿命が10年前後のため、それより古いナイフスイッチを使っていること自体が凄い状況なのです。
正直、電気工事士から見て今もナイフスイッチを使用している状態が、十分な対策がされているのか不安な部分もあり、劣化なども考えるとこの機会に交換を勧めたいところです。
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